ネットショップを始めてしばらくすると、広告を使いたくなる。
商品はある。
ショップも作った。
Instagramも更新している。
でも、思ったように人が来ない。
だったら、広告を出せばいい。
私たちもそう考えた。
使ったのはInstagram広告だった。
結果から言えば、売上は増えた。
でも、利益は残らなかった。
広告を出せば売れると思っていた
当時は、まだショップの知名度も低かった。
Instagramのフォロワーも今ほど多くない。
投稿しても、見てもらえる人数には限界がある。
そこでInstagram広告を使った。
お金をかければ、今まで届かなかった人にも商品を見てもらえる。
実際、アクセスは増えた。
注文も入った。
「やっぱり広告は効くんだ」
最初はそう思った。
売上が増えると、ショップが成長しているように見える。
でも、あとで数字を見直すと、それほど単純ではなかった。
売上が増えても、お金が残らない
ネットショップでは、売上がそのまま利益になるわけではない。
商品には仕入れ原価がある。
BASEの手数料もある。
梱包資材も必要になる。
送料もかかる。
そこに広告費が加わる。
私たちの店は、もともと原価率が低い商売ではない。
そこへ広告費を乗せると、思っていた以上に利益が薄くなった。
注文は増えた。
発送も増えた。
忙しくなった。
それなのに、月末に残るお金は少ない。
売れているのに、儲かっていない。
小さなネットショップでは、こういうことが本当に起こる。
広告費は、売れた商品だけにかかるわけではない
これも、やってみて分かった。
広告を見た人が、全員買ってくれるわけではない。
商品ページまで来て、買わない人もいる。
何度か見て終わる人もいる。
フォローだけして、購入しない人もいる。
それでも広告費はかかる。
売れた注文だけを見れば、
「この広告で売れた」
と思う。
でも、本当に見るべきなのは、その注文を取るまでに広告費をいくら使ったかだ。
売上ではなく、広告費を引いたあとにいくら残ったのか。
そこまで見ないと、広告が成功したのかは分からない。
広告をやめても、売上がゼロにはならなかった
その後、私たちは広告費をかけることをやめた。
最初は不安だった。
広告を止めたら、注文も減るのではないか。
実際、広告で一気に人を集めることはできなくなった。
でも、売上がなくなったわけではなかった。
Instagramの投稿を続ける。
商品の写真を見直す。
説明を分かりやすくする。
梱包や対応を丁寧にする。
一度買ってくださった人に、また利用してもらう。
そういう地味なことを続けた。
時間はかかった。
でも、少しずつリピーターが増えた。
Instagramのフォロワーも1,000人を超え、Pay IDのフォロワーも700人近くになった。
今は広告費を使わなくても、利益が残る月が出ている。
広告で一気に売るより、店そのものを少しずつ育てる方が、私たちには合っていた。
Instagram広告そのものが悪かったわけではない
Instagram広告が悪い、と言いたいわけではない。
商品によっては、広告との相性がいいものもある。
利益率が高い。
一度買った人が何度も購入する。
広告で新しいお客様を集めても、その後の購入で広告費を回収できる。
そういう商売なら、広告を使う意味はある。
私たちの場合は、広告を使うタイミングと利益構造が合っていなかった。
まだショップが十分に整っていない時期に、集客だけを増やそうとした。
今振り返ると、広告より先にやることがあったと思う。
広告を出す前に、一件売ったらいくら残るかを見る
小さなネットショップで広告を使うなら、その前に確認したいことがある。
一件売れたときに、本当にいくら残るのか。
販売価格から、
仕入れ原価。
販売や決済の手数料。
送料の負担。
梱包資材。
そして広告費。
これらを引く。
広告を使わなくても利益が薄い商品なら、広告費を加えればさらに厳しくなる。
売上が増えれば安心、ではない。
注文が増えるほど発送作業が増えるのに、お金はほとんど残らないということもある。
ネットショップを始めた頃の私は、売上の数字ばかり見ていた。
今は、売れたあとにいくら残るのかを見る。
この違いは大きい。
最初から広告費をかけなくてもいい
私たちは今もBASEでショップを運営している。
広告で赤字になった経験はあるが、BASEをやめようとは思わなかった。
むしろ、小さなショップだからこそ、最初から大きなお金をかけない方がいいと思うようになった。
まずショップを作る。
商品を並べる。
実際に売ってみる。
送料や手数料を確認する。
どの商品が動くのかを見る。
買ってくださった人が戻ってくるかを見る。
それから広告を考えても遅くない。
私たちも、広告をやめてからの方が、商品やお客様を見るようになった。
広告で人を連れてくる前に、来てくれた人が買いやすい店になっているか。
そして、一度買った人がまた来たくなる店になっているか。
まずはそこだった。
※本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。
売上より、残ったお金を見る
Instagram広告を使ったことで、売上は増えた。
だから、すべてが失敗だったとは思っていない。
広告を使ったからこそ、
「売れた」と「儲かった」は違う
と実感できた。
ネットショップを続けるなら、見るべきなのは売上だけではない。
一件売ったときに、いくら残ったのか。
広告費を使ったあとに、いくら残ったのか。
そのお客様が、また戻ってきてくれたのか。
そこまで見て、初めて広告の効果が分かる。
今なら、広告を出す前にショップの中身を整える。
商品。
写真。
送料。
利益。
そして、リピーター。
広告は、そのあとでいい。
小さなネットショップでは、売上を増やすことより、まずお金が残る形を作る方が大事だと思っている。
ネットショップの始め方や、実際に使っているサービスについては、こちらの記事にまとめています。
→ ネットショップを始める前に準備したもの
→ ネットショップの仕入れサイト3社を比較|3年運営して分かった連携の大切さ
→ 個人でネットショップを始めるならどこがいい?BASE・STORES・Shopifyを比較
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