父が亡くなり、母が施設に入った実家|空き家にせず長男が住むことになった

親と家族

父が亡くなり、母が施設に入ってから、実家には住む人がいなくなりました。

家というのは、人が住まなくなると傷みやすいと聞きます。

かといって、すぐに売るという話でもありません。

どうしようか。

そう考えていた実家に、今は長男が住んでいます。

結果として、これがわが家にはちょうどよかったように思います。

誰も住まない家にしておきたくなかった

親が住んでいた家に誰もいなくなる。

実際にその状況になってみると、少し不思議なものです。

子どもの頃からそこにあった家です。

父も母も、ずっとそこで暮らしていました。

それが突然、誰も住んでいない家になる。

たまに様子を見に行くだけでは、どうしても家を閉め切る時間が長くなります。

換気もしなければいけない。

水も流した方がいい。

庭や家の周りも気になります。

家を残すということは、置いておけばいいという話ではないのだと分かりました。

長男が住むようになって、家がまた使われ始めた

そこで今は、長男が実家に住んでいます。

大学生なので、友だちを呼んで麻雀をしたりもしているようです。

誰もいませんし、それなりに広さもあります。

長男にとっては、かなり自由に使える場所です。

父や母が暮らしていた頃とは、家の使われ方がまったく変わりました。

でも、誰もいない家で静かに古くなっていくより、若い人たちが集まって使っている方がいい。

私はそう思っています。

写真の下で麻雀をする長男

実家には、祖父母や父の写真があります。

その写真の下で、長男は友だちと麻雀をしているわけです。

私だったら、到底できません。

祖父母や父に見られながら麻雀をするなんて、どうにも落ち着かない。

でも長男にとっては、また感覚が違うのでしょう。

考えてみれば、それも悪くない気がします。

祖父母や父が暮らしていた家に、そのひ孫や孫が住んでいる。

そして写真の向こうから、長男が暮らしている様子を見ている。

もちろん、本当に見ているのかどうかは分かりません。

それでも、

「見守ってくれているのかな」

と思うと、少し安心します。

静まり返った家に写真だけが残っているより、長男が暮らし、友だちが来て、麻雀をして笑っている。

その方が祖父母も父も喜んでいるような気がします。

光熱費は余分にかかるけれど

もちろん、人が住めばお金はかかります。

電気代も水道代も必要です。

自宅とは別に光熱費がかかるので、家計だけを考えれば余分な出費です。

それでも今のところは仕方ないと思っています。

誰も住まない家を維持するにも手間とお金はかかります。

だったら、実際に誰かが暮らして、家として使われている方がいい。

今のわが家では、それが長男だったということです。

いつか長男が建て替えてくれたら

この家を最終的にどうするのかは、まだ決めていません。

私としては、いつか長男がこの場所に家を建て替えてくれたらいいな、と思っています。

もちろん、それを決めるのは長男です。

仕事がどうなるかも、どこで暮らすかも分かりません。

今の時点では、親の勝手な希望です。

それでも、祖父母が暮らし、父と母が暮らした場所に、今は長男が住んでいる。

もし将来、そこに新しい家が建ったら、家そのものは変わっても、場所は次の世代につながります。

実家を残すというのは、古い家をそのまま残すことだけではないのかもしれません。

今はまだ、祖父母や父の写真の下で長男が麻雀をしています。

私には到底できません。

でも、きっと見守ってくれている。

そう思うと、この家の今の使われ方も、なかなか悪くない気がしています。

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