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家族で小さなネットショップを始めて3年になります。
現在はBASEを中心に運営していますが、途中でメルカリShopsにも出店しました。
メルカリには多くの利用者がいます。
その中に商品を並べれば、BASEだけで販売するより多くの人に見てもらえるのではないか。
新しいお客様と出会える販路になるのではないか。
そんな期待がありました。
けれど、実際に両方で販売して分かったのは、BASEとメルカリShopsでは、同じネットショップでも売られ方がかなり違うということです。
私たちは最終的にメルカリShopsから離れ、BASEとInstagramを中心とした運営に戻りました。
メルカリShopsが悪かったわけではありません。
私たちが作ろうとしていた店と、商品の見られ方が合わなかったのです。
メルカリShopsを始めた理由
BASEで店を開設しても、最初から多くの人が訪れてくれるわけではありません。
商品を登録する。
写真を撮る。
Instagramで紹介する。
広告を出す。
少しずつ店の存在を知ってもらう必要があります。
一方、メルカリには、すでに商品を探している多くの利用者がいます。
メルカリShopsへ出店すれば、その利用者に商品を見つけてもらえる可能性があります。
自分たちだけで一から集客するより、早く商品を知ってもらえるのではないか。
私たちは、BASEとは別の販売経路としてメルカリShopsを始めました。
商品を見つけてもらえる入口は強かった
メルカリShopsの魅力は、メルカリを利用している人の中へ商品を出せることです。
BASEでは、店の存在を知らない人が突然訪れることは多くありません。
検索やInstagram、広告などを通して、まず店へ来てもらう必要があります。
メルカリでは、利用者が最初から商品を探しています。
商品名やカテゴリー、価格などが合えば、店の名前を知らない人にも見てもらえます。
この入口の強さは、BASEにはない魅力でした。
まだ集客経路を持っていない店や、商品単位で早く販売したい人にとっては、大きな利点だと思います。
個人出品の商品と同じように比較された
一方で、実際に販売してみて感じた違いもあります。
メルカリShopsの商品は、購入者から見ると、通常の個人出品の商品と近い形で並びます。
同じ商品を検索すると、
個人が自宅の不用品として出している商品。
使いかけや中古の商品。
利益をあまり考えずに安く出している商品。
そして、ショップが仕入れて新品として販売している商品。
これらが同じように比較されます。
購入者からすれば、同じ商品なら安い方を選ぶのは自然です。
しかし、店として販売する側には、
- 商品の仕入れ代
- 販売手数料
- 梱包費
- 送料
- 運営を続けるための利益
が必要です。
個人の不用品販売と同じ価格まで下げれば、店として続けられません。
結果として、メルカリShopsでは、店の特徴よりも価格が先に比較されやすいと感じました。
BASEとInstagramで作ってきたもの
BASEでは、商品だけを売っていたわけではありません。
店の名前。
商品の組み合わせ。
写真の見せ方。
Instagramの投稿。
梱包。
問い合わせへの対応。
発送の速さ。
レビュー。
こうしたものを少しずつ積み重ねてきました。
最初の店は、季節商品を幅広く扱っていました。
商品は売れても、繰り返し買ってくださるお客様は増えませんでした。
開店から8か月ほどで店を作り直し、扱う商品を絞った専門店へ変えました。
Instagramも継続し、店の雰囲気や商品の使い方を伝えました。
すぐに成果が出たわけではありません。
それでも少しずつ、店の名前を覚えてくれる人が増えました。
同じお客様が再び注文してくださるようになりました。
BASEでは、一商品だけではなく、店全体を見てもらうことができます。
ここが、私たちにとって大切でした。
メルカリShopsとは目指す方向が違った
メルカリShopsで販売することは、商品の露出を増やす方法としては合理的です。
ただ、私たちは価格の安さだけで選ばれる店を作りたいわけではありませんでした。
安く売って、一度だけ買ってもらう。
それよりも、
この店の商品なら、また見てみたい。
届いた商品や梱包がよかった。
次もこの店から買いたい。
そう思ってもらえる店を作りたいと考えていました。
メルカリShopsでは、商品単位で比較される力が強い。
BASEでは、店の雰囲気や品ぞろえを含めて見てもらいやすい。
私たちが目指していた方向には、BASEの方が合っていました。
売れなかったから離れたわけではない
メルカリShopsから離れたのは、まったく売れなかったからではありません。
商品を見てもらえる機会はありました。
販売経路を増やすという意味では、価値もありました。
ただ、販路を増やせば、それだけ管理するものも増えます。
在庫を合わせる。
商品情報を修正する。
注文を確認する。
それぞれの販売先で価格や送料を管理する。
問い合わせへ対応する。
少人数で店を運営する私たちにとっては、作業を増やしてまで価格競争へ入る意味があるのかを考えるようになりました。
限られた時間を使うなら、BASEの商品ページを整える。
Instagramを更新する。
既存のお客様へ丁寧に対応する。
その方が、店の将来につながると判断しました。
BASEが向いている店
BASEは、次のような人に向いていると感じます。
- 自分の店の名前を育てたい
- 専門店として運営したい
- 商品だけでなく、店全体の雰囲気を伝えたい
- Instagramなどから集客したい
- リピーターを増やしたい
- 長く続く小さな事業にしたい
ただし、BASEで店を作っただけでは売れません。
店の存在を知ってもらう活動は必要です。
それでも、自分たちの方針で店を作り、積み上げていけることは大きな魅力でした。
メルカリやメルカリShopsが向いている人
メルカリは、まずネットで商品を売る経験をしてみたい人に向いています。
家にある不用品。
一度だけ売りたい商品。
使わなくなったもの。
こうした商品を販売するなら、店を作らなくても始められます。
また、メルカリShopsは、
- メルカリの利用者へ商品を届けたい
- 店の世界観より、商品単位で販売したい
- 相場に合わせて価格を調整しやすい商品を扱う
- 自分で一から集客する負担を減らしたい
という人には候補になるでしょう。
店を育てるよりも、商品を多くの人へ見せることを優先するなら、メルカリの強さを利用できます。
どちらが優れているかではない
BASEとメルカリShopsのどちらが優れているかを、一律に決めることはできません。
違うのは、サービスの良し悪しよりも、商品が選ばれる理由です。
メルカリShopsでは、商品名や価格をきっかけに見つけてもらいやすい。
BASEでは、店の品ぞろえや雰囲気、これまでの信頼まで含めて選んでもらいやすい。
安さや商品の回転を重視する店。
専門性やリピーターを重視する店。
目指す形によって、合う販売場所は変わります。
私たちの場合は、BASEとInstagramで店の世界観を作ってきました。
そのため、個人出品の商品と同じ場所で価格を比較される販売方法とは、相性がよくありませんでした。
まとめ
私たちは、BASEとメルカリShopsの両方で販売しました。
メルカリShopsには、多くの利用者へ商品を見てもらえる強さがあります。
一方で、個人出品の商品と並ぶことで、価格勝負になりやすいとも感じました。
BASEでは、自分たちで集客しなければなりません。
すぐに売れるとは限りません。
それでも、Instagram、商品写真、梱包、接客、レビューを積み重ねながら、店の価値を作っていけます。
私たちは、商品を安く早く売ることより、もう一度買ってくださるお客様を増やしたいと考えました。
だから、メルカリShopsを離れ、BASEへ戻りました。
販売場所を増やせば、必ず売上が伸びるわけではありません。
大切なのは、その場所で商品がどのように比較されるか。
そして、自分がどのような店を作りたいかです。
私たちには、価格で選ばれる場所より、店として覚えてもらえる場所の方が合っていました。
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