高配当株を持っていても、老後が安心とは限らない

お金と投資

投資を始めて、もう25年ほどになる。

若い頃は値上がり益ばかり気にしていた。

今は少し違う。

50代になり、老後を意識するようになると、配当金のありがたさが分かるようになった。

実際、私が保有している日本株の中にも、高配当を意識して持っている銘柄がある。

たとえば、JT。

積水ハウス。

三菱UFJフィナンシャル・グループ。

いずれも、自分なりに長く持つことを前提に選んだ銘柄だ。

配当が入ると、やはりうれしい。

給与以外からお金が入ってくる。

その感覚は、投資信託を積み立てているときとは少し違う。

でも、25年投資を続けてきたからこそ、高配当株を持っているだけで老後が安心になるとは思っていない。

配当金が入ると、少し安心する

高配当株の魅力は分かりやすい。

株を売らなくても、定期的に現金が入る。

50代になると、この感覚は若い頃より大きい。

今は給与がある。

でも、いつか給与はなくなる。

定年後、年金だけでは足りない部分を配当が補ってくれれば、それは心強い。

JTや積水ハウス、三菱UFJフィナンシャル・グループを持っているのも、そうした考えがあるからだ。

ただ、ここで勘違いしたくない。

配当が出ていることと、老後が安心であることは別だ。

高配当でも、絶対ではない

企業の業績は変わる。

配当が減ることもある。

株価が大きく下がることもある。

今、高配当に見えていても、それが10年後も続く保証はない。

投資歴が長くなると、相場が思い通りにいかないことは何度も経験する。

だから、

「配当利回りが高いから買う」

だけでは決めない。

利益は出ているか。

配当を無理して出していないか。

その会社は、今後も稼ぎ続けられそうか。

自分が長く持ち続けられると思えるか。

そういうところを見る。

25年投資していても、未来を当てることはできない。

だから、一つの銘柄に安心を預けない。

利回りだけを見ると、判断を間違える

高配当株を探していると、どうしても数字に目が行く。

3%。

4%。

5%。

高いほど得に見える。

でも、株価が急落すれば、計算上の配当利回りは上がる。

その数字だけを見て、

「こんなに利回りが高いなら買いだ」

と考えるのは危ない。

なぜ株価が下がっているのか。

今の配当を維持できるのか。

そこまで考えないといけない。

配当利回りは、銘柄を見る入口にはなる。

でも、それだけで買う理由にはならない。

25年投資しても、分散はやはり必要だと思う

私も高配当株だけを持っているわけではない。

投資信託も持つ。

成長を期待する資産もある。

現金も残す。

日本株だけにすべてを入れるつもりもない。

高配当株は魅力的だが、配当を増やそうとすると、どうしても特定の業種に偏りやすい。

金融。

通信。

商社。

エネルギー。

不動産。

気づけば似た値動きをする株ばかり、ということもあり得る。

だから、配当金の額だけではなく、資産全体を見る。

これは若い頃より強く意識するようになった。

老後に必要なのは、配当額ではなく生活全体

たとえば年間30万円の配当があるとする。

30万円と聞けば大きい。

でも、月に直せば2万5千円ほどだ。

もちろん、2万5千円はありがたい。

電気代や通信費。

食費の一部。

固定費の一部。

そう考えれば、老後にはかなり助かる。

ただ、それだけで生活できるわけではない。

年金。

配当。

預貯金。

必要なら仕事の収入。

ほかの資産。

全部を組み合わせて考える必要がある。

高配当株は、老後資金の完成形ではない。

老後の収入を支える一つの柱だ。

50代になると、増やすことだけではなくなる

20代、30代の頃は、

「資産をいくらまで増やせるか」

を考えていた。

50代になると、

「この資産から、将来どれくらいお金を生み出せるか」

も考えるようになる。

だから、高配当株への関心も以前より強くなった。

ただし、ここでも配当だけを追いかけない。

いつまで働くのか。

住宅費はいつまでかかるのか。

家族にこれからいくら必要なのか。

年金はどのくらいになりそうか。

老後に毎月いくら必要なのか。

その不足分を何で補うのか。

そこまで考えて、初めて配当の意味が見えてくる。

私が高配当株を持つ理由

JT。

積水ハウス。

三菱UFJフィナンシャル・グループ。

これらは、私が実際に保有している銘柄の一例だ。

だからといって、誰にでも向いているとは思わない。

今から同じ銘柄を買えばいい、と言うつもりもない。

株価も配当も変わる。

人によって資産状況も違う。

私自身も、状況が変われば売ることはある。

それでも高配当株を持っているのは、老後の収入源を少しずつ作っておきたいからだ。

給与一本だけに頼らない。

年金一本だけにも頼らない。

その一つとして、配当がある。

このくらいの位置づけが、自分には合っている。

高配当株を持っていても、老後が安心とは限らない。

でも、25年投資を続けてきた今も、配当金はやはり心強いと思う。

安心そのものではない。

人生後半の収入を少しずつ分散していくための、一つの道具だ。

今は、そう考えている。

※この記事は、私自身の投資経験と考えを書いたもので、特定銘柄の購入を勧めるものではありません。

この記事が印象に残ったら、♡を押していただけるとうれしいです。

コメント