若い頃は、何時間寝たかを気にしていた。
六時間しか寝ていない。
今日は八時間眠れた。
睡眠は、長さで考えるものだった。
けれど、50代になってからは少し違う。
布団に入っている時間は、それなりにある。それでも朝起きると、眠った気がしない日がある。
原因の一つは、夜中に何度も目が覚めることだ。
朝まで眠ることが難しくなった
以前は、眠ってしまえば朝まで起きないことも多かった。
今は、夜中にトイレへ行く。
暑さや寒さで目が覚める。
仕事のことを思い出す。
一度目を開けると、すぐに眠れないこともある。
時計を見る。
まだ二時かと思う。
もう四時かと思う。
眠らなければと考えるほど、頭が冴えてくる。
合計すれば六時間や七時間、布団には入っている。それでも、細かく分断された睡眠では、朝の感覚が違う。
睡眠時間だけを見ても、実際に休めたかどうかは分からなくなった。
体重が増えると、眠りまで変わる
私の場合、体重が増えてくると、睡眠の状態も悪くなる気がする。
夜中に起きる回数が増え、朝のだるさも強くなる。
家族から、眠っている間の呼吸を指摘されたこともある。
自分では眠っているつもりでも、体は十分に休めていないのかもしれない。
昼間に強い眠気が出たり、夜中に何度も目が覚める状態が続いたりするなら、年齢のせいだけにせず、一度相談した方がよいのだろう。
50代になると、睡眠の問題も、単なる寝不足では済まなくなる。
仕事が終わっても、頭が休まらない
体だけではなく、頭の問題もある。
管理職になると、自分の仕事が終わっても、部下や現場の問題が残る。
明日の予定。
返していない連絡。
決めなければならないこと。
寝る前には忘れていたのに、夜中に目が覚めた瞬間、急に思い出す。
若い頃の疲れは、眠れば回復することが多かった。
今は、体は横になっていても、頭のどこかが仕事を続けている。
スマートフォンを見れば、さらに眠れなくなる。
分かっていても、時間を確認したついでに通知を開いてしまうことがある。
便利になったはずなのに、仕事と睡眠の境目は薄くなった。
長く眠るより、途切れず眠りたい
休日に長く寝れば取り戻せると思っていた。
けれど、朝遅くまで布団にいても、何度も起きていればすっきりしない。
今ほしいのは、八時間の睡眠より、朝まで途切れない六時間なのかもしれない。
寝る前に食べすぎない。
夜遅くまで仕事をしない。
スマートフォンを置く。
体重を少しずつ戻す。
どれも新しい方法ではない。
結局、睡眠を整えるために必要なのは、昼間からの暮らし方なのだと思う。
眠れたかどうかを、時間だけで見ない
睡眠時間は数字で確認しやすい。
けれど、50代になって気になるのは、その中身だ。
何回起きたのか。
起きたあと、すぐに眠れたのか。
朝、体が軽いのか。
昼間に眠くならないか。
布団にいた時間ではなく、きちんと休めたかどうかを見る必要がある。
若い頃のように、多少無理をしても眠れば戻る体ではなくなった。
だからこそ、眠れないことを根性で乗り切ろうとせず、生活や体の変化として向き合わなければならない。
50代の睡眠は、何時間寝たかだけでは測れない。
朝まで眠れたというだけで、少し得をしたように感じる。
そんな年齢になった。
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