学資保険は本当に必要だったのか|子ども3人の進学で分かったこと

お金と投資

子どもが生まれたとき、大学進学に備えて学資保険へ入りました。

子どもは3人です。

それぞれ0歳から18歳まで積み立て、満期には400万円を受け取れるようにしました。

大学の学費は、1年間に100万円ほど。

400万円あれば、4年間の授業料をある程度まかなえる。

当時は、そんな計算をしていました。

けれど、実際に進学の時期を迎えると、子どもが0歳のときに描いた計画とは、まったく違う使い方になりました。

大学4年間だけを考えていた

学資保険に入った頃、私の中には分かりやすい設計図がありました。

18歳で満期金を受け取る。
大学へ入学する。
4年間の授業料として使う。

これで教育費の大きな部分は準備できると思っていました。

しかし、教育費は大学へ入ってからだけかかるものではありません。

浪人することもあります。
私立理系や医療系へ進むこともあります。
4年制ではなく、6年制の学部を選ぶこともあります。
一人暮らしになれば、学費とは別に生活費も必要です。

子どもが0歳のときに、18年後の進路を正確に予測することはできません。

分かっていたつもりでした。

けれど、実際にお金を支払う時期になるまで、その重さを本当には理解していなかったのだと思います。

長男は、大学へ入る前に使い切った

長男は医学部を目指し、2年間浪人しました。

予備校代。
講習費。
模試代。
受験料。
交通費。

学資保険は大学へ入学してから使うつもりでしたが、実際には入学前に使い切りました。

その後、長男は医学部ではない国立大学へ進学しました。

現在は多子世帯への支援があり、授業料の負担はありません。

結果だけを見れば、大学の授業料として学資保険を使う必要はなかったことになります。

しかし、浪人中には確実にまとまったお金が必要でした。

予定とは違う使い方でしたが、学資保険がなければ、別の貯蓄を大きく取り崩していたはずです。

次男には、400万円でも足りなかった

次男は私立大学の薬学部へ進学しました。

薬学部は6年制です。

1年間の学費は約200万円。

満期で受け取った400万円では、2年分ほどにしかなりません。

さらに、教科書、実習、通学、パソコンなどにも費用がかかります。

同じ400万円でも、

長男には大学入学前に使い切り、
次男には大学費用として足りませんでした。

こうなるとは、子どもが小さい頃には思ってもみませんでした。

それでも、無駄だったとは思わない

計画どおりに使えなかったのなら、学資保険は必要なかったのでしょうか。

私は、そうは思っていません。

18年間、自分の意思だけで同じ金額を確実に貯め続けられたかと聞かれると、自信がないからです。

子育て中には、次々とお金が出ていきます。

住宅。
車。
家電。
日々の生活費。

普通預金として置いていたら、途中で別の用途に使っていたかもしれません。

学資保険という形にしたことで、教育費としてまとまったお金を残せました。

大きく増えたわけではありません。

自由に引き出せるわけでもありません。

それでも、教育費を強制的に積み立てる仕組みとしては役に立ちました。

問題は「400万円あれば安心」と思ったこと

振り返ると、問題は学資保険そのものではありませんでした。

「400万円あれば、大学費用は何とかなる」

と考え、それ以上の準備を深く考えなかったことです。

学資保険は、教育費の一部を準備する方法です。

それだけですべてをまかなえるとは限りません。

浪人すれば、大学入学前にお金がかかります。

私立理系や医療系へ進めば、学費は大きくなります。

一人暮らしになれば、生活費も加わります。

子どもが複数いれば、進学時期が重なることもあります。

学資保険に入ることが、教育費対策の終わりではありません。

最低限の土台を作ったにすぎなかったのだと思います。

教育費は、一つの方法に頼らない

今から教育費を準備するなら、私は一つの方法だけにまとめない方がよいと考えます。

必ず残しておきたいお金。
急に必要になったときに使うお金。
長期間使わないお金。

それぞれに役割があります。

学資保険には、確実に積み立てやすい良さがあります。

預貯金には、必要なときに使いやすい良さがあります。

投資には、長期で増える可能性があります。

一方で、それぞれ弱点もあります。

学資保険は、途中で使いにくい。
預貯金は、増えにくく、途中で使ってしまう可能性がある。
投資は、必要な時期に値下がりしていることがある。

どれか一つが正解ではありません。

大学入学時に必ず必要なお金は、値動きの少ない方法で準備する。

浪人や進路変更に備えるお金は、現金で残す。

長く使わないお金は、運用も検討する。

役割を分けておいた方が、計画が外れたときにも対応しやすくなります。

教育費には「余白」が必要だった

子どもの進路は、親の計算どおりにはなりません。

医学部を目指すこともあります。

私立薬学部へ進むこともあります。

国立大学へ進学し、支援制度の対象になることもあります。

学費も制度も変わります。

親の収入や働き方も変わります。

すべてを予測し、すべてに備えることはできません。

それでも、

浪人した場合。
6年制学部へ進んだ場合。
一人暮らしになった場合。
想定より学費が高かった場合。

いくつかの可能性を考え、少し余白を残しておくことはできます。

「大学4年間でこれくらい」と、一つの数字だけで考えない。

計画どおりにならない前提で準備する。

それが必要だったのだと思います。

今の準備で足りるのか、一度整理する

学資保険に入っていても、それだけで安心とは限りません。

満期金はいくらなのか。
いつ受け取れるのか。
大学入学前の費用にも使えるのか。
進学先によって、どの程度不足するのか。
不足分を、どこから出すのか。

さらに、教育費だけでなく、住宅ローンや老後資金とのバランスも考える必要があります。

教育費に備えるあまり、自分たちの老後資金まで使いすぎてしまえば、家計全体が苦しくなります。

保険、貯蓄、住宅ローン、教育費、老後資金。

これらを自分だけで一度に整理するのは、簡単ではありません。

現在の学資保険で、どこまで足りるのか。

不足分をどう準備するのか。

家計全体に無理がないのか。

一度、ファイナンシャルプランナーに確認してもらう方法もあります。

マネードクターでは、教育費や保険、住宅ローン、老後資金について無料で相談できます。

何かを契約するためではなく、今の準備でどこまで対応できるのかを整理するために利用する方法もあります。

教育費と保険をまとめて相談する【マネードクター無料相談】

相談するときは、学資保険の保険証券、現在の貯蓄、住宅ローン、今後の進学予定などを用意しておくと、より具体的に確認できます。

提案を受けても、その場で決める必要はありません。

必要性や条件を確認し、家族で考えてから判断することが大切です。

学資保険は本当に必要だったのか

わが家の場合、学資保険は計画どおりには使われませんでした。

長男には、大学入学前の浪人費用として使いました。

次男には、私立薬学部の学費として十分ではありませんでした。

それでも、無駄だったとは思いません。

必要な時期に、まとまったお金がありました。

18年間、教育費として確実に残すことができました。

ただし、学資保険だけで安心してはいけなかった。

今は、そう思います。

学資保険は、大学費用をすべて準備するものではありません。

進路が見えない中で、最低限のお金を残しておく一つの仕組みです。

子どもの進路は、親の計算どおりにはなりません。

だからこそ、一つの方法だけに頼らず、計画が外れたときにも対応できる家計を作っておく。

それが、実際に教育費を支払う時期になって分かったことでした。

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